先日購入した「Xperia Z3 Compact」ですが、僕が購入したのは白ロム端末です。
格安SIMで利用する前提で考えると、キャリア契約とは異なりますので、メリット・デメリットがあります。
白ロムを薦めている記事を書きながら、そこに触れていないのはよろしくないと思いましたので、書いておきたいと思います。
白ロムとは
白ロムとは、簡単に言うと「SIMカードが抜かれている端末」ことをです。
そういう意味ではSIMフリー端末もその中に入るのでしょうが、僕が見聞きする限りでは「キャリア契約時に購入した端末から、キャリアのSIMカードを抜いたもの」という意味で使われるように思えます。
具体的には、僕が購入した「Xperia Z3 Compact」のドコモ版は、ドコモと契約しなければ購入することはできません。ですが、白ロムなら通販サイトから購入することができます。扱いは中古端末ですが、僕の場合は「未使用状態」のものを購入していますので、本当にただSIMカードだけ抜かれた状態で手に入れることができました。
中身は一度開封されているので、当然ながら箱のテープやら、端末のビニールなどは切断された状態になっていますが。
白ロムのメリット
『キャリアの2年契約に縛られないで好きな端末を購入することができる』ということです。
これは格安SIMとセットにしてこそ効果を感じられるメリットだと思います。
逆に言うと、格安SIMを利用していない人が白ロムを買うメリットはあまりありません。
でも僕は思うのです。
今回僕が購入した「Xperia Z3 Compact」も「MNP一括0円キャンペーン」により、キャリア契約でも非常にお得に手に入れることができますが、ほとんどの人は2年契約すると思います。でも、そういった場合、機種変更する際には、多くの人は1万円程の違約金を払っているのではないでしょうか。これっておかしい思いませんか?
2年契約するかわりに割引するというところまでは分かるのです。でも、2年経った後も違約金が発生しない期間は1ヵ月だけで、翌月からはまた自動的に2年契約がはじまります。しかも、新しい2年契約には割引がありません。機種変更変更させるための「上から目線の横柄な契約」だと思います。
これがないだけで、結構気持ちが楽なのですよ。
いつでも端末を変えられる。
僕のように、新しい機種が出たらほしくなってしまう人は特に重要なポイントだと思います。
SIMフリー端末と比べた時のメリット
おサイフケータイが利用可能
おサイフケータイは日本独自のサービスなので、僕が知る限りではSIMフリー端末では利用できません。
格安SIMを利用しつつ、おサイフケータイも使いたい人にとって「白ロム」は唯一の選択肢になります。
ただし、一部縛りがあるので、後ほど説明します。
VoLTEも利用可能
@qoo_suke IIJmioの音声通話機能付きSIM(みおふぉん)ではVoLTEの高音質通話に対応しています(ただし、VoLTEに対応したドコモ製の端末が必要です)。詳細はこちらもご覧ください→http://t.co/7Y8he3VLab
— IIJmio (@iijmio) 2014年9月18日
すべてのMVNOで確認したわけではありませんが、少なくとも僕が利用している「IIJmio」での公式ツイートではこのように説明されています。
今後、どういう広がりをみせるかによっては重要なポイントになるかもしれません。
白ロムのデメリット
そんなお得な白ロムですが、デメリットもあります。
ドコモ端末の場合、テザリングができない
ドコモでは、テザリングをする際にSPモードの契約が必要なようです。
SPモードはドコモと契約していなければ利用できませんので、ドコモ系MVNOではテザリングができません。
念のため、SPモードだけの契約ができないか、ドコモのサポートセンターに問い合わせてみたのですが、やっぱりダメでした。SPモード単体の契約ではダメで、必ず通話契約か通信契約とセットにしなければならないとの事。
仮に最安のFOMAプランで契約したとしても、
タイプSSバリュー 934円 + SPモード 300円 = 1,234円
となり、且つ、SPモード利用にはパケット通信料が別途かかりますので、格安SIM運用している意味がありません。
更に言うと、SIMカードがもう一枚必要ですので、デュアルSIM端末でなければ運用は無理です。
つまり、ドコモ系MVNOの利用でテザリングをしたい場合は、今のところ、SIMフリー端末を購入するしかないということになります。
但し、au端末とau系MVNOの組み合わせなら、「SPモード契約の有無」は関係ありませので、テザリング可能です。
おサイフケータイで「iD」の利用はできない
前述のメリットで述べた「おサイフケータイ」ですが、電子マネー「iD」だけは利用することができません。
テザリング同様、SPモードを利用するためにエラーが出てしまいます。
ですが、同じポストペイ型の電子マネーである「QUICPay」は問題なく使うことができます。
あとがき

デメリットである「テザリングができない」点は、重視する人がいるかもしれません。
購入してしまってから後悔しないよう、メリット・デメリットは十分に理解しておいたほうが良いです。
使用していく中で更に何か気づいた点があれば、また記事にしていくつもりです。
今日のところはここまで。