とても気になるニュースがありました。
総務省の「技適」で認証されていない端末でも、国内で使用できるようにする動きがある、との事。
これは個人的にはすごく嬉しい話です。
どんな風に嬉しいのか、具体的に書いていきます。
まずはソースから
総務省が技適未取得の海外スマホなどの使用について検討中であると「IIJmio meeting 6」にて明らかに!NTTドコモのテザリング時のAPNロック問題も認識 - S-MAX
そもそも技適って何かというと、
技術基準適合証明(ぎじゅつきじゅんてきごうしょうめい)とは、特定無線設備(小規模な無線局に使用するための無線設備)が電波法令の技術基準に適合していることを証明(電波法第38条の2)することである。総務省令特定無線設備の技術基準適合証明等に関する規則(以下、「証明規則」という。)により実施される。類似制度として電気通信事業法上の端末機器に対する技術基準適合認定という制度がある。
参考リンク: 技術基準適合証明 - wikipedia
簡単に言うと、「日本国内で通信するための許可証」ということ。
つまり、「技適マーク」のついてない端末を日本で使うと、電波法に違反するので犯罪ですよ、ってことです。
でも、今回のニュースでは、これをやめる動きがあると言っているわけです。
で、なぜ嬉しいかというと
海外の端末を日本でも使えるからです。
日本では発売されていないけれども、海外では発売されている魅力的な端末ってあるんですよ。
なぜ日本で発売されないかというと、技適をとっていないから、なんて事があるんです。
本気で手に入れようと思えば、海外の通販サイトから購入することが可能なのですが、前述したとおり、使用すると犯罪です。
だから、泣く泣く買えないのです。
では、そんなふうに泣く泣く変えない端末にどんなものがあるのか。
魅力的な端末を、最近の例で具体的に紹介します。
その① Xperia Z3 Compact 国際版D5833
僕も買ったばっかりの「Xperia Z3 Compact」です。
ただし、こちらは国際版と言われるもので、SIMフリー端末なんです。
日本で発売されいる端末(型番SO-02G)はドコモのSIMロックがかかっていますが、かかっていないバージョンも販売されているんですね。
更に、この国際版には技適認証の有無で、型番が2種類あります。
技適認証がないバージョンが「D5833」、あるバージョンが「D5803」です。
ある物とない物とじゃ、あるほうがいいじゃないか、と思われるでしょうが、そうでもないんです。
この2つの違いは、もうひとつあって、それが対応バンドの違いです。
バンドというのは、キャリアが持っている通信網の周波数帯のことです。
例えば、ドコモであれば、LTE Band 1、3、19、21、28 という5種類のバンドを持っています。
で、どのバンドの電波を掴めるかというのは、端末によって違うんですよ。
端末名 | Band 1 | Band 3 | Band 19 | Band 21 | Band 28 |
---|---|---|---|---|---|
日本版 SO-02G | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ☓ |
国際版 D5803(技適あり) | ◯ | ◯ | ☓ | ☓ | ☓ |
国際版 D5833(技適なし) | ◯ | ◯ | ☓ | ☓ | ◯ |
例えば、日本版のSO-02Gの対応バンドは、Band 1、3、19、21 なので、ほぼ全ての電波を掴めます。
次に、国際版のD5803(技適あり)の対応バンドは、Band 1、2、3、4、5、7、8、13、17、20 です。
一見、たくさんあるように見えますが、ドコモのバンドは 1と 3の2つだけなので、ドコモのSIMカードを挿して使うとすれば、電波の掴みは弱いということになります。
次に、国際版のD5833(技適なし)の対応バンドは、Band 1、3、5、7、8、28 です。
ドコモのバンドは 1、3、28と3つありますので、D5803よりも電波を掴みやすいんです。
キャリアで契約すれば、こんな事は考える必要すらないのですが、格安SIMを使おうとする場合は、こういった事も考慮する必要があります。
そして、国際版のメリットは「テザリングができる」ことです。日本版と違ってSIMフリー機ですからね。
おサイフケータイはいらないから、テザリングがしたいという人は、国際版を購入するのですが、現在のところは、電波の掴みが弱いD5803を選択しなければならないのです。
せっかくBand 28も掴める機種があるのに、もったいないですよね。
☆H27.1.28追記 こんな記事も書きました。
【周波数帯一覧表】ドコモ、au、ソフトバンク等、大手キャリアの周波数帯状況を整理してみました。 - いつもマイナーチェンジ!
その② Moto 360
これ、僕が今めちゃくちゃほしいスマートウォッチです。
でも、技適認証がないんで泣く泣く買ってないんです。
今現在、発売されいるスマートウォッチの中でダントツにかっこいいビジュアル。
上の写真だけ見るとそれほど良くは見えないですが、スマートウォッチは文字盤をいろいろ変えられるので、かっこいいのがあるんですよ。
「Moto 360」で画像検索してみて下さい。シビれるくらいかっこいいのありますから。
これを見てしまうと、他メーカーの四角いスマートウォットが全てダサく見えてしまいます。
今年の3月発売と言われているApple Watchですら、Moto 360の前ではイマイチに見えます。
こういうウエアラブルデバイスって、まだまだ発展途上で、できることは少ないので、見た目のかっこ良さは何よりも優先されるものだと思うのですよね。
充電も一日しか持ちませんので、それでも身につけたくなるくらいの愛着がないと、すぐにオブジェと化してしまいそうです。時計としてなら電波ソーラー時計のほうがずっと便利ですから。
うーん、こうやって書いていたら、またほしくなってきました。
あとがき

もし本当に技適をとらなくても違反にならないなら、僕は嬉しいですね。
でも、これから法改正を検討していくとなると、実現するのはまだまだ先の話になりそうですね。
「Moto 360」に関しては、後継機も噂されているので、そちらに期待するべきなのかもしれません。
後継機も日本未発売だったら・・・悲しすぎる。
ということろで、今日はここまで。