先日 IIJmioが通話料金が半額になる「みおふぉんダイアル」を発表しました。
同様のサービスはすでに他社でも提供されていますが、違いはあるのでしょうか。
IIJmioユーザーとしては気になるところなので、調べてみました。
プレフィックス型通話サービスとは?
簡単に言うと、『電話番号の先頭に専用番号を付けて発信することで、通話料が安くなるサービス』です。
有名どころでは、「楽天でんわ」と「G-Call」があります。
事前に申し込みが必要なのと、クレジットカードでの支払いが必要ですが、それさえやっておけば、あとは通常料金の半額程度で電話がかけられるのです。
そんなお得なサービスなのですが、今回発表された「みおふぉんダイアル」は、これらと比べて何か違いがあるのか。
ちょっと整理してみます。
各サービスの仕様
▶共通仕様
- 初期費用 0円
- 基本料 0円
- 国内通話 税込10.8円/30秒。
- 国際通話 10円/30秒(非課税)。
- フリーダーヤル、ナビダイヤル、3桁番号への発信不可(0070、0077、0088、0570、110番等の3桁)
- 携帯電話キャリアの特殊番号への発信不可(海外ではなく0で始まらない電話番号が該当)
- 電話回線なので、IP電話のような音ズレ、音質劣化などはほとんどない。
▶みおふぉんダイアル →プレスリリース
- みおふぉん利用者なら申込み不要。
- 逆に、みおふぉん利用者しか利用できない。
- 国際ローミング非対応。
- 番号の先頭に、0037-691をつける。
▶楽天でんわ →公式HP
- 特定契約に縛られず、誰でも申込可能。
- 国際ローミング非対応。
- 番号の先頭に、0037-68をつける。
▶G-Call →公式HP
- 国内電話も非課税のため10円/30秒。(国内でも国際回線を使うため)
- ナンバーディスプレイサービスを受けている固定電話には番号が通知されない。
- 国際ローミング不明(調べましたが分かりませんでした。)
- 番号の先頭に、0063をつける。
国際ローミングとは、
インターネット接続サービスや携帯電話等の通信サービスにおいて、契約事業者のサービス提供エリア外であっても、事業者間の提携によって契約者は同様の通信サービスを受けることが出来ること。
参考リンク: 国際ローミング - インターネット用語辞典 - OCN
さて、どれがいいか
「みおふぉんダイアル」と「楽天でんわ」
これはサービス内容は全く同じです。
違いは、「楽天でんわ」は誰でも申込みできて、「みおふぉんダイアル」は通話付SIM契約者しか利用できないこと。
みおふぉんをこれから新規に利用する人であれば、申込み不要で使える「みおふぉんダイアル」で何の問題もありません。
では、僕のように、すでに「楽天でんわ」を利用している「みおふぉんユーザー」はどうでしょう。
わざわざ変える必要はあるか?
変えるメリットは、請求が一本化することのみ。
デメリットは、IIJmioを解約した場合には使えなくなること。
ふむ。
考えたら、あえて「楽天でんわ」を解約する必要まではないのかも。
残すだけ残しておいて、普段は「みおふぉんダイアル」を使うようにしようかな。
「みおふぉんダイアル」と「G-Call」
G-Call の特徴は、
長所: 国内通話も非課税なので、通話料が消費税分安くなる。
短所: 固定回線に番号通知されないことがある。
僕の場合、1ヵ月の電話代は500円ほどなので、消費税は40円くらいです。
安いとはいっても、この金額だと誤差の範囲内ですね。
この金額差でデメリットがあるくらいなら、あえて使うこともないです。
Androidならアプリを使用することで複数のプリフィックス型通話サービスを上手く切り替えられるようですが、そこまでするほどじゃないかも。
結論
ということで、僕としては「楽天でんわ」の契約を残したまま、「みおふぉんダイアル」を使うことにします。
そして、使っているうちに、「みおふぉんダイアル」も、「楽天でんわ」同様に誰でも使えるようになるはずです。
そうすると、「楽天でんわ」側でも、更に利便性の高いサービスを始めるかもしれません。
そういう競争が始まると、完全にどちらか片方に決めてしまうよりも、常にどちらでも利用できるようにしつつ、その時点で良い方を使ったほうがお得に使えますので。
あとがき

「みおふぉんダイアル」の登場は、今後の競争のスタートになるかもしれませんね。
IIJでできるということは、同じように他社でもできるはずですから。
そして、そうやって、電話回線についても格安利用できるサービスがどんどん出てきて活性化してほしいです。
というところで、今日はここまで。