ソニーモバイルコミュニケーションズが『Xperia J1 Compact』を発表しましたね。
先日発表されたばかりの『VAIO Phone』と同様、イオンでも販売されるとのこと。
まさにSONYとVAIOの真っ向勝負となるかたちになったわけですが、スペック面でどのような特徴があるのか、ちょっと比較してみました。
比較表
Xperia J1 Compact | VAIO Phone | Xperia Z1f(白ロム) | |
---|---|---|---|
価格 | 54,800円 | 48,000円 | 29,444円 ※ |
ディスプレイ | 4.3インチ(1280×720) | 5インチ(1280×720) | 4.3インチ(1280×720) |
CPU | クアッドコア2.2GHz | クアッドコア1.2GHz | クアッドコア2.2GHz |
OS | Android 4.4 | Android 5.0 | Android 4.2 |
RAM | 2GB | 2GB | 2GB |
ストレージ | 16GB | 16GB | 16GB |
バッテリー | 2300mAh | 2500mAh | 2300mAh |
カメラ | 背面 2,070万画素 前面 2200万画素 |
背面 1,300万画素 前面 500万画素 |
背面 2,070万画素 前面 2200万画素 |
LTE Band | Band1,3,19,21 | Band1,3,19 | Band1,3,19,21 |
W-CDMA Band | ? | Band1,19 | Band1,6,19 |
おサイフケータイ | ◯ | ☓ | ◯ |
防水防塵 | ◯ | ☓ | ◯ |
テザリング | ◯ | ◯ | ☓ |
※Amazon調べ(2015年3月21日時点)
表では、同じXperiaでありスペックが同程度であるZ1f の白ロムも入れてみました。
あくまで格安SIMで運用する前提で記載しています。
「Xperia J1 Compact」 VS 「VAIO Phone」
スペック的には、Xperiaの圧勝です。
但し、VAIO Phoneは価格の中に通話基本料も入っているので、単純比較はできないのですが。
2年使う前提ならば、VAIO Phoneは28,800円程になるので、比較対象としては適切ではないのかもしれません。
ですが、それを差し引いてもやはりXperiaと比べると、どうしてもVAIO Phoneは見劣りします・・・。
他社の端末と比べて、VAIOにするべき特徴が見当たらない。
Xperiaと比較するには、かなり厳しいですね。
通信契約について
通信契約は、VAIO Phoneが b-mobileとの2年契約となります。そして、端末代に通話基本料が組み込まれているため、2年間使わないと旨味がない販売形態になってます。
このあたりは、過去記事に書いています。
過去記事: VAIO Phone専用SIM? 解約金なし? サポートセンターに問い合わせた上でいろいろ考えてみました。 - いつもマイナーチェンジ!
一方、Xperiaの通信契約はso-netの「PLAY SIM」ですが、こちらは違約金発生は1年以内のみで、それ以降は縛りがありません。
so-netの格安SIMサービスといえば、「so-netモバイルLTE」というものもありますが、Xperiaとセット販売されるのは、あくまで「PLAY SIM」とのこと。なぜ2つあるのかよく分かりませんが、「PLAY SIM」には今まで音声付SIMはなかったようで、今回のセット販売を機に新たに音声付SIMの提供をはじめるようですね。
so-netの通信品質の話題はあまり聞こえてこないので、b-mobileとどちらが良いかは分かりませんが、縛りがないぶん「PLAY SIM」のほうが融通がきくのは間違いありません。
参考リンク:
LTE通信「PLAY SIM」とスマートフォン『Xpeira™ J1 Compact』のセット販売を開始
★ちなみにb-mobileは速度レビューを書いていますので、興味のある方はどうぞ。
「Xperia J1 Compact」VS 「Xperia Z1f」
こちらはXperia同士の比較になります。
スペック的には、両者はほぼ同じ。
Z1f は1年以上も前に発売された機種なのですが、J1 Compact はそれと同程度ですから、スペック的には最新とは言えません。スペック面に着目してしまうと2世代前くらいになってしまいます。
ですが、「Xperia J1 Compact」の一番の売りは「ドコモ系格安SIMでおサイフケータイとテザリングが両方問題なく使える初めての機種」であること。
これは、今までになかった事です。
今までは格安SIMでおサイフケータイを使いたければ、ドコモの端末を手に入れるしかありませんでした。ですが、白ロムで格安SIM運用すると、おサイフケータイでは「iD」が使えないのと、テザリングができない、というデメリットがあったわけです。(au端末ではできますが、細かい話はここでは省略します。以下の過去記事に多少書いてありますので、興味のある方はぞうぞ。)
過去記事: 白ロムのメリット・デメリット! おサイフケータイが利用できる、デザリングができない、等。 - いつもマイナーチェンジ!
その点をどう見るかで、どちらがいいかの判断が分かれます。
価格差は25,000円くらいあります。
おサイフケータイに関しては、「iD」が使えるかどうかが不明という違いだけですから、それほど問題にすることはないかもしれません。(iDを使うにはドコモ端末ではSPモード契約が必要なため、少なくとも白ロムでは使えません。J1 Compactでどうなるかは情報がないため不明です。)
となると、テザリングのためだけに25,000円を払えるか、ということですね。
これはちょっと厳しいかもしれません。
「PLAY SIM」には通信容量の大きいプランがありません。今のところ発表されているのは以下。
- 80MB/日
- 70MB/日
- 120MB/日
- 200MB/日
- 2GB/月
200MB/日ならば、月換算では6GBくらいになりますが、「PLAY SIM」には『3日で360MB』という制限がついています。テザリングを使い出すと通信量も当然増えますから、この容量内で利用するにはちょっと厳しいと思うのです。
違約金は5,200円と少なめなので、すぐに別の格安SIMにすることもできますが、そこまでする必要があるかというと疑問です。
つまり、Xperia J1 Compactは買いか?
今現在では、ドコモ系格安SIMでおサイフケータイとテザリングが使える唯一の機種ではありますが、今年の5月からは「SIMロック解除の義務化」がスタートしますので、別の選択肢もでてくる可能性もあります。(5月からすぐに各社が対応するとは限らないので、あくまで可能性ですが。)
だとすれば、今すぐにこの機能がほしい人以外は、とりあえず待ってみたほうが良いと思うのです。
逆に、テザリングは使わない人であれば、素直に安く済む「Xperia Z1f」か「Xperia Z3 Compact」などの白ロムのほうが良さそうですね。
あとがき

思った内容を書き連ねただけなので、あまりまとまりがない感じになってしまいました^^;
ちょっときつめの評価ですが、スペック面から考えるとこんな感じの整理になりました。
別の視点から考えるとすれば、イオンで手続きできる点は強いかもしれません。スマホ事情にあまり詳しくない人でも、説明を受けながら格安SIMを使えるわけですから。そして、SONYという圧倒的なブランドは、そういう方々にも安心感があるはずです。
単にスペックだけでは測れない結果になることもあり得るとは思います。
というところで、今日はここまで。