個人向けの格安SIMサービス「IIJmio」を提供している IIJが、法人向けの格安SIMサービス「IIJモバイルサービス/タイプD」にも、高速データ通信(ハンドルクーポン)を割り当てると発表しました。
これまでは、高速通信はできず、最大256kbpsでの利用しかできなかった法人サービスが、ようやく実用的な内容になったということです。
サービス開始は2015年4月1日。
プレスリリースはこちら
IIJ、「IIJモバイルサービス/タイプD 定額プランライト」および「定額プランライト:いちねん」の機能を拡張し、高速データ通信の提供を開始 | 2015年 | IIJ
今回の変更点は、最大256kbpsの低速通信しかできなかった法人契約が、最大150Mbpsの高速通信もできるようになったことです。
法人向けの格安SIMサービスって、これまであまり意識していませんでした。
そして、今回初めて知ったのですが、IIJmioって法人名義では契約できなかったんですね。
公式HPにしっかり書いてました。
参考リンク: 法人でのIIJmioの契約は可能ですか? - IIJmio
まぁ、今の段階では、通話し放題を安く利用できるガラケーのほうが企業のニーズは高そうです。
僕が勤務している会社も、会社支給の携帯電話がありますが、スマホじゃなくてガラケーです。これは多くの会社でまだまだ同じ状況なのではないでしょうか。ビジネスでは、スピード感が求められることが多いですから、LINEやメールでの文字でのやりとりなんて、まどろっこしくてやってられない場面が数多くありますのでね。
でも、この状況も、徐々に変わってきてはいるんですよね。僕が会う方も、会社支給の端末がスマホっていう人が少しずつ増えてきてます。中には、グループウェアを利用している会社もあるようで、単に会話ができれば良いという状況とは変わってきているんです。
システムもクラウド化が進んでいることもあり、スマホを利用した管理方法なんかも、今後は間違いなく増えてくるでしょう。そういうことを考えると、今回の IIJのプレスリリースは、先手を打った内容に思えます。
そして、今後を考えると、格安SIMや格安スマホって、個人よりも法人のほうがニーズがあるのかもしれません。外出先から、社内システムにアクセスしたり、連絡事項をチェックしたりする程度であれば、それほど高スペック端末はいりませんから。
今まではコストがかかりすぎて導入できたなかった、個人へのスマホ支給ですが、コスト面での障壁がどんどん低くなってきています。となると、個人利用でそうだったように、法人でもまずは「2台持ち」から広がっていくかもしれませんね。
あとがき

地味ですが、一歩ずつ前に進んでいっている印象です。
この感じだと、通話定額もそう遠くないうちに実現してしまうかもしれません。
今後の展開が楽しみです。
というところで、今日はここまで。