先日の花火大会の帰り道。
真夜中の1時くらいに車を走らせていると。
ふと、ね。
星空が綺麗なのを見かけまして。
あぁ、ちょっと撮ってみようかな、と。
空って結構曇ってることも多くて、星を撮ろうとしても撮れなかったんです。
周りが明るすぎても、弱い星の光が消されちゃうし。
街灯もない、真っ暗な道。
そんなところでこそ、星空が綺麗に見えるのですよ。
星空撮影の予習
雑誌で勉強したのですが、内容を貼り付けるわけにはいかないので、ポイントだけまとめますと、
- フォーカスは、マニュアルで、一番明るい星を基準にして「赤系からグリーン系に変わる瞬間」に合わせる。
- 電柱などを構図に入れて、身近な星空を表現。
- 月明かりを避けて撮影する。満月前なら夜が更けてから。後なら更ける前。
- 設定は、F値1.4、ISO3200、シャッタースピード20秒くらい。
という事らしいのです。
さて、
では、ちょっとやってみますかね。
いろいろ撮って、RAW現像してみた
ちなみに、RAW現像とは、簡単にいうと、『JPEG画像にする前の、素材状態の画像情報』のことです。
写真におこす前の状態のものなので、明るさやコントラスト等、画質を落とさずに綺麗に修正できるのです。
このへんは、過去記事で書いてますので、興味ある方はこちらをどうぞ。
うぉー、いきなりやっちまいました。
「ゴースト」ってやつですか。
これね、すぐ隣りの自分の車のテールランプが原因です。
ほんのちょっとの光でも、暗闇での撮影では光を拾っちゃうんですねぇ。
フレア: 太陽光などの強い光源方向にレンズを向けた時に、レンズ面や鏡胴で有害光が反射して発生する光のカブリ現象です。
ゴースト: フレアの一種ですが、レンズ面で複雑に反射を繰り返した光がはっきりと画像として写ったものをゴーストと呼びます。
引用元: レンズの特性:フレア、ゴースト、収差 - LUMIXデジタルカメラ口座(Panasonic)
夜空①
ISO感度:ISO3200
シャッタースピード:15秒
ホワイトバランス:晴天
真っ暗な星空ですね。
何の捻りもありません。
これをRAW現像で弄っていきますよ。
・彩度(普通→強)
彩度MAXにしただけで、真っ青になっちゃいました。
これは星空うんぬんじゃなくて、全然問題外だ。
・ホワイトバランス(6000(暖色)→3000(寒色))
星が少し青っぽくなってます。
もともとの光が弱いから、白が減ったぶん、暗くなっちゃいました。
これじゃ、いかん。
星空②
ISO感度:ISO3200
シャッタースピード:60秒
ホワイトバランス:晴天
シャッタースピードを全開まで開いたら、逆に白っぽくなっちゃいました。
開けばいいってものじゃないのですね。
夜空っぽくない感じ。
・ホワイトバランス色濃度(6000(暖色:赤)→3125(寒色:青))
・ホワイトバランス色偏差(0(白)→-16(緑))
やっぱり青っぽくすると、ちょっと雰囲気がでますね。
でも、星空っぽくはないかも。
なんでだろう。
・ホワイトバランス色濃度(6000(暖色:赤)→3125(寒色:青))
・ホワイトバランス色偏差(0(白)→-16(緑))
・コントラスト輪郭(弱→強)
・コントラストディテール(弱→強)
なんかよく分からないけど、コントラストをいじったらノイズだらけに。
典型的なダメな例だ。
星空と電柱
ISO感度:ISO3200
シャッタースピード:15秒
ホワイトバランス:晴天
15秒じゃ、なんのことやら分からない写真です。
でも、現地で撮影している時だと、カメラの液晶を暗闇で見てるので、そこそこに見えたんですよね。
うーん、目が暗闇に慣れてると、暗い写真でも明るく見えちゃうのは盲点だった。
・ホワイトバランス(6000(暖色:赤)→3000(寒色:青))
ホワイトバランスを変えただけなのですが、随分印象が変わりました。
星空は青系がいい、というのを何かの記事で読んでまして。
変更前は下のほうが赤っぽかったですが、かなりクールになりましたよ。
でも、まだちょっと暗いかな。
・ホワイトバランス色濃度(6000(暖色:赤)→3400(寒色:青))
・ホワイトバランス色偏差(0(白)→14(紫))
・露出(0→0.5)
青と紫を強めにしてみたのがコチラ。
最初のより、大分良くなったっぽい?
でも、もともとが暗いから、空のノイズがあって綺麗な写真とは言えないかも ( ̄д ̄;)
惜しい。
星空と木と電柱
ISO感度:ISO3200
シャッタースピード:15秒
ホワイトバランス:晴天
暗い・・・・とにかく暗い。
今回の写真は全部こんな感じになっちゃいました。
次から気をつけようっと。
・ホワイトバランス(6000(暖色:赤)→2000(寒色:青))
寒色系(青)の最大まで変えてみました。
星自体は、これが一番綺麗に見えるかも。
でも、手前の木がイマイチだなぁ。
構図が悪い?
フォーカスが悪い?
・ホワイトバランス(6000(暖色:赤)→2000(寒色:青))
・露出(0→1.42)
明るくしたら、逆に変になっちゃいました。
明るければいいってわけじゃないですね、やはり。
そして、やっぱり木と電柱がボケてる。
なんだろうこれ。
F値が低いから空と木でフォーカスがズレてるのでしょうか。
暗いのを無理に明るくしたのでノイズがひどいのでしょうか。
うーん。
星空と家
ISO感度:ISO3200
シャッタースピード:15秒
ホワイトバランス:晴天
これも暗い。(3度目)
しかも赤い。
撮影時点から青くしたほうがいいのだろうか。
・ホワイトバランス色濃度(6000(暖色:赤)→3000(寒色:青))
ほぼ、さっきと同じ感じです。
星空は綺麗になってます。
ちょっと光が弱い感じはしますけれども。
シャッターを開く時間を延ばしたほうがいいのかな。
・ホワイトバランス色濃度(6000(暖色:赤)→2000(寒色:青))
・ホワイトバランス色偏差(0(白)→-16(緑))
・露出(0→2.0)
無理に露出を挙げると、やっぱり変になりますね。
空が緑になって、ムラがでたようになっちゃってます。
む、むずい・・・。
全体を通しての感想
一番の反省点は、「シャッタースピードが短かったこと」。
暗闇に目が慣れてるのを考慮できずに撮り続けてしまいました。
そのせいで、もともと暗い写真を無理矢理に明るくしなければならず、ノイズが出てしまった印象。
ただ、
デジタルカメラマガジンの推奨値では、F値は1.4となってました。
僕の持ってるLX100は、F1.7〜2.8。
コンデジとしては、かなり明るいレンズですが、本当に綺麗な星空を撮るには、これでもまだ足りないのかも。
あとは、撮影時間帯と構図、って事になるのかなぁ。
星が綺麗に見えるには、「月が明るい時」はNGっぽいので、撮影タイミングは結構難しそう。
なめてました。
星空撮影、なめてました。
★H27.8.16追記
この記事を読んだ、thomさんが「色とび」を実際に分かりやすく記事にしてくれてます。
すごい分かりやすいです。
あとがき

星空の撮影は、花火やホタルと違って、これからいくらでもチャンスはあるので、いけそうな時にまた挑戦するつもりです。
でもですね。
暗闇でウロウロしてると、不審者扱いされないかが心配です。
というところで、今日はここまで。
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