最近、思うことがあります。
「やる気」って、なんなんでしょう。
モチベーションとも言いますけど。
今、特に思うのは、「仕事に対するやる気」について。
タイトルが結論なんですが、つまりはそういうことなんじゃないか、って。
最近の出来事
最近、僕が務める会社で、若くて有能なN君が退社しました。
彼はとてもしっかりした考え方を持っていて、能力も優秀。
簡単にいうと「できる人」ってやつです。
そんな彼。
一度、社長と正面から大衝突しまして。
それ以来。
どんどんモチベーションが下がっていくのが分かりました。
だんだんと、仕事をやっていくのがバカらしくなっている感じ。
事あるごとに、会社方針に反発するようになってしまい、言葉遣いも汚くなっていきます。
それはもう、ほんとに、人が変わったように。
最終的には、何を言っても反論するまでになってしまい、結局は辞めてしまいました。
人は何も変わっていない
このことで考えてしまうのは、N君自身は本来能力は高いし、怠け者でもないし、性格が悪いわけでもないこと。
きっかけは「社長との喧嘩」。
もともと、何かしらの不満を抱えていたのでしょうが、それが爆発してしまったのでしょう。
人間、嫌いな人のために何かをしようとは思わないじゃないですか。
嫌いな人を助けたいなんて思わない。
もし社長の事が大嫌いになってしまったら、会社に貢献しようなんて思わない。
せっかく、能力はあるのに、精神的なことが邪魔をして、それを発揮できない。
仕事って、正直、その職務全てが本当に好きなものに就けている人って、少ないと思うのです。
本当に好きな仕事なら、多少の事は気にせずに、仕事に没頭できるかもしれません。
でも、多くの人は、好きとか嫌いとか関係なく、仕事だからやってるのではないかな。
厳密に言うと、そういう仕事をどうやったらおもしろくなるか考えながら、みたいなところもあるかもしれないけれど。
仕事自体が好きで好きで溜まらない状態でもない限りは、
「誰のために仕事をしているか」「誰に対して仕事をしているか」っていうのが大事で、
その相手のに対する「好意」が、そのまま「やる気」に比例してるんじゃないでしょうか。
相手は、いろいろ
N君の場合は社長であったり、
別の場合は、直接お客さんであったり。
仕事って、どんな仕事であっても「人に対して何かを提供する」ことで、その報酬としてお金を貰います。
個人対個人なら、一番分かりやすいのですが、会社対会社だと、ちょっと複雑。
その部署によって、『提供する相手』が違ってきます。
誰のために仕事をしてるのか。
最終的には、もちろんエンドユーザーなんですが。
自分の仕事で、直接的に満足させる人は誰か。
例えば、
入りたての新人さんなら、直属の上司がエンドユーザーみたいなものです。
直属の上司の指示内容を、上司が満足するようにこなしていくわけですから。
この時、この上司の事が嫌いでしょうがなかったら、どうやったって「やる気」はでてきません。
逆に、自分の能力を引き出してくれるような上司なら、楽しくてしょうがないと思います。
立場によっても、いろいろ変わる
中間管理職の場合もいろいろあります。
例えば、部下のために働いている人もいます。
上の人と戦いながら、部下を守るために一生懸命な人もいたりするのです。
これがいいかどうかは別問題としてありますが、今回言いたいのは、この人の場合は『提供する相手』が部下だってことです。
自分を慕ってくれる部下のため。
こんな可愛い奴らを自分が守ってやらねば。
部下に対する好意。
これがモチベーション。
だから上司とも戦える。
承認欲求よりも、好意量
もうひとつ考えるとすれば、好意自体の強さもあります。
極端な例でいうと、社長に心底惚れていれば、他の社員に嫌われていてもがんばれるはず。
そこまでじゃないにしても、
周りの人達とが関係がとても良好であれば、心底惚れた社長じゃなくても楽しいはず。
同僚に凄く嫌な奴が数人いたとしても、直接係るお客さんに良い人が多ければ、がんばれる。
サラリーマンの場合、特に『承認欲求』が満たされれば、それがやりがいに思われがちですが。
それよりも、
トータルでどのくらいの好意量があるかという方が、バロメータとしては分かりやすいんじゃないだろうか。
自分が直接関わっている人たちで、好きな人は何人いる? 嫌いな人は何人?
仕事で「やる気」を感じられない人は、好きな人より、嫌いな人のほうが多くないですか?
もしくは、大嫌いな人がいませんか?
つまり、何が言いたいかというと
仕事で付き合う人に対する好き嫌いって、仕事をする上でとても重要だと思うのです。
好きな人に囲まれて過ごせれば、それほど幸せなことはありません。
好きな人には何かしてあげたいですし、だからこそ、更に良い関係になれる。
このへんが上手な人は、まずは相手に何かをしてあげることで、相手から好かれて、だからこそ良い関係を築けたりします。
ですが、できない場合もたくさんあります。
気をつけるとすれば、嫌いな人、合わない人との付き合い方をどうするか。
いや、ちょっと違いますね。
人を嫌いになっちゃダメです。
嫌いになりそうだったら、そうなる前に対処する。
相手から嫌なことをされてしまった時などは、何度も思い出してイライラしたります。
それやっちゃダメ。
誰かと喧嘩して、険悪になったのをそのまま放置する。
だめ。すぐ謝る。
誰かのことを本当に嫌いになってしまうと、好意量の絶対値がどんどんマイナスになります。
そして、そんなあなたを見て、周りの人からの印象も悪くなります。
そうなると悪循環です。
そうならないように。
誰かを嫌いになりそうだったら、なんとしてでも、無理矢理にでも、嫌いにならないようしたほうがいいですよ。
もし、完全に嫌いになってしまったら。
それはもう、なんとしてもで一定の距離を置くか、その場所を去るか、しかありませんから。
あとがき

書いていて思ったのですが、これはサラリーマンの場合で、個人事業主の場合はまた少し違うかもしれないですね。
個人対個人だと、もっと直接的になりますので。
というところで、今日はここまで。