先日、こんなツイートを見かけました。
昨日の勉強会の議事録をゆかさんにお願いしたら、予想をはるかに超える素晴らしいものができてきて、本気で泣きそうになった(まだ公開前ですが)。ゆかさん、すごいなあ・・。私が一人でできることなんてほんの少しだなって思った。
— 本多めぐ@ミニマリスト (@megukatuma) 2015年9月14日
ブログ『楽に生きる方法』の運営者メグさん(id:megumakou2014)のツイート。
このツイート自体に、僕は何もアクションはしなかったのですが、
結構ね、
考えさせられる内容です。
助け合うからこそ
僕が気になったのは、このフレーズ。
私が一人でできることなんてほんの少しだなって思った。
メグさんは、自分ができる事が少ししかないと嘆いていますが、僕からすれば、だからこそ上手く回っているように思えます。
なぜかと言うと、できることが限られているからこそ、みんなで助け合えるからです。
例えば、今回の勉強会。
メグさんは、自分ではできない事をいろいろな人に頼んでます。
講師は、エリサさん、キヨシさん。
司会進行役は、シンセイさん。
受付は、ハナさん。
写真撮影は、僕。
議事録作成は、ゆかさん。
こうやって分担して、みんなで作る会だからこそ、一体感が生まれるんじゃないですかね。
人の役に立つって、気持ちがいいんですよ。
自分が得意なこと、好きなことで役に立てれば、それほど幸せなことはありません。
しかも、得意なわけですから、アウトプットもレベルが高いものになります。
そういう活躍の場を用意するって、とても大事なことだと思うのですよね。
たぶん、これ僕がやったら、講師以外は全部自分でやっちゃいます。
でもそうしたら、参加者は楽かもしれないですが、みんなはただのお客さんです。
全部一人でやっちゃうよりも、みんなで作り上げていったほうが良いものができるし、交流も生まれるわけです。
サラリーマンとして在るためには
というと、ちょっと言い過ぎか、もしくは語弊があるかもしれませんが。
サラリーマンには「人に迷惑がかからないようにする」という暗黙のルールがあったりします。
ある一定基準の能力を持ってないと、一人前として認められず、まともに相手にされない場合もあったります。
だから、多くの人は、まずは自分の欠点をとにかく潰していく。
他人に迷惑がかからないところまで。
すると、何でもそつなくこなす人間が出来上がります。
もちろんその上で、得意分野を伸ばして、これだけは人に負けないと言えるように能力を磨きます。
昔は、これこそが正解だと思っていたんですけれど。
最近は、ちょっと違うかなぁと思うようになってきました。
自分の能力を満遍なく伸ばす弊害
欠点をつぶしていくと、なんでも自分1人でできるようになってきます。
それこそが独り立ちと言えるのかもしれませんが、逆に言うと、人に頼らなくてもそこそこやっていけるんです。
人に頼らなくても良くなるって、以前は良いことだと思ってたんですが、最近はこれを一生懸命やり過ぎると良くないんじゃないかと思うわけです。
人って、助け合えてこそ、お互いに尊敬しあえるような気がするんですよ。
自分ではどうやってもできないことを、他人がやってくれたらとても助かるじゃないですか。
でも、やろうと思ったら自分で簡単にできちゃうことを誰かがやってくれても、楽ではあるけどあまり嬉しくなかったります。
この差って大きいなぁ、と。
苦手分野をなくして満遍なく能力を伸ばすよりも、本当に得意な事に特化して伸ばしていったほうが、お互いに尊敬し合えるんじゃないだろうか、ということなんです。
つまり、何が言いたいかというと
最初に紹介したメグさんのツイート。
私が一人でできることなんてほんの少しだなって思った。
サラリーマンに染まってしまっている僕には、自然体でそう言えるメグさんがちょっと羨ましく感じました。
メグさんの周りにいる方が、メグさんの事を「人の魅力を引き出す人」と言っているのをよく聞きます。
それは、メグさん自身が自分の不得意分野を自覚していて、だからこそ人を頼って、やってくれた人を心から尊敬できるからなんでしょうね。
こういう方の周りには、自然と人が集まります。
「項羽と劉邦」でいうところの、劉邦タイプ。
ご本人がどう感じているか分かりませんが、とても凄い方だと思うのですよ。
そして、こういうのを見ていると、自分も無理に頑張らなくてもいいのかなと思ってきます。
自分ももう、なんでもかんでも前に出てやっていかなくてもいいのかな、と。
それよりも、後ろに下がって、人に頼って、人に感謝していたほうがいいかもしれない。
ちょっとずつ、
そう感じるようになってきました。
最後に
普段の仕事とは別に、プライベートでいろいろな人と会う機会を増やすと、今までと違った考え方を持った人と出会えます。
サラリーマンの周りには、サラリーマンが多いんですよ。
で、同じ世界に生きている人同士だと、考え方も似通ってきます。
でも、世の中はサラリーマンだけで形成されているわけじゃない。
個人事業主だって、ニートだって、学生だっています。
当たり前なんですけど。
そういう方々と接することで、普段自分が暮らしている世界がいかに狭いものかを改めて感じているところです。
先日の勉強会講師のエリサさん(id:erisalife)もそうですが、サラリーマンではない人たちとの交流は、今までになかった感覚が生まれてきますね。
僕は以前、こんなエントリーを書きました。
この記事のタイトルは、僕の友人の言葉なのですが、その言葉の意味がようやくぼんやりと分かってきた。
人を変えていくのは、やっぱり人なんですね。
あとがき
今日は、僕が最近よく考えている「人との関わり方」の根底について、個人的に考えさせられるツイートがあったので記事にしてみました。
人との出会いって面白いです、ほんとに。
というところで、今日はここまで。